今回、旅にゃんこ一家は、世界遺産登録地として名高い、白川郷(しらかわごう)にやってまいりました。
白川郷とは、岐阜県内の庄川流域の呼称です。
では、このエリアの何が世界遺産に登録されることになったのか。
ご存知の方も多いとは思いますが、その理由をまずはおさらいしてみましょう (^_-)-☆
◇ 白川郷「合掌造り集落」
ユネスコが、世界遺産に登録したエリアは、正確に言うと「白川郷と五箇山の集落」です。
その一番の理由は、この日本の木造建築の中でもきわめて特異な、大きな三角形の瓦葺屋根「合掌造り」にありました。
合掌造りとは「木材を梁(はり)の上に手の平を合わせたように山形に組み合わせて建築された、勾配の急な茅葺きの屋根を特徴とする住居」のことです。
建築用語としては「又首構造(さすこうぞう)の切妻屋根(きりづまやね)とした茅葺家屋(かやぶきやね)をもっている建築物」と定義できます。
ところで、「又首(さす)」とは、二又のように頂部で緊結した2本の材を、逆V字型にして横架材をささえる形を言います。
また、「切妻屋根」とは、屋根の両端が本を開いて立てたように三角形になっているのが特徴です。そのため、白川の合掌造りは、正式には「切妻合掌造り」といわれているんだそうです。
積雪が多く雪質が重いという白川の自然条件に適合した構造なのです。
◆ 合掌造りの「和田家」邸
◆ 白川郷が満たした世界遺産の基準
ちなみに、世界遺産として登録されるための基準は6つあるのですが、白川郷は、以下の2つの基準を満たしているそうです。
4)歴史上重要な時代を証明する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例
5)文化を代表する伝統的集落、あるいは陸上用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例
引用:ユネスコ「世界遺産の登録基準」
◆ 合掌造りの「神田家」邸
1850年頃の建築と推定され、160年以上の歴史を刻む、風格ある合掌造り民家です。ここも先の和田家と同じく「神田さん」ご家族が今でもお住まいになっておられます (*^_^*)
このお家は、間取りや小屋組み(合掌木)などが、他と比較しても、きわめて完成度が高いそうです。
こんなふうに、家屋内は抱っこしていればペット入場可だったのもうれしかったです。
真っ昼間でしたが、日の光以外に部屋の光源がないので、若干、だいきちの顔が怖い写真になってしまいました (;^ω^)
ちなみに、余談ですが、神田家の奥様が、私が猫を室内で抱っこしているときに横を通っていかれました。
愛想のよさそうな奥様だったのに、何もいわず横を素通りされたので、さすがに、私も「あれ?」と思いました。
素通りしたあと、すぐに戻ってこられて「ああ、うちの子じゃなかったんだ」とおっしゃったのです。
実は、このお宅にも、だいきちとおんなじ柄のキジトラが飼われていたので、私がその子を抱っこしていたと勘違いしたそうなんです (;^ω^)
二人で顔を見合わせて大笑いしました (*^▽^*)
さて、話をもとに戻します。
実は、白川の合掌造りの建物は、必ず南北に面して建てられいるとのことでした。
これは白川の風向きを考慮し、風の抵抗を最小限にするとともに、屋根に当たる日照量を調節して夏涼しく、冬は保温性を高めるためだそうです。
自然豊かな環境で、移ろいゆく季節を肌身で受け止めながら生きていた、当時の人々の知恵の深さが偲ばれます。
◆ 野外博物館 合掌造り民家園
この広場には、先にご紹介した和田家や神田家とは異なり、今は人は住んでいない合掌造りの建造物ばかりが全26棟集められています。
その中には、県重要文化財指定建造物の9棟も含まれています。
これらを岐阜県が引き取って保存し、来園者へ公開しているのがこの場所です。
リードをつけていれば、ペットも入場可です。
展示家屋の軒に腰かけて、だいきちを膝の上で休ませたりもしました。
◆ 猫は世界で愛されている動物だと実感💕
世界遺産に登録された観光地には、世界各国からの観光客がいらっしゃるのが常です。
猫たちは、通りすがり外国の観光客さんたちに会うたびに熱烈な歓迎をうけました (*^▽^*)
この写真の観光客の皆さんは、どうやらフランスからいらっしゃった方々のようでした。
合掌造りの家屋の撮影はそちのけ?で、猫たちに気付くなり、知らない外国語をしゃべりながら駆け寄ってくる観光客の方々もたくさんいらっしゃいました (^_-)-☆
おそらく、どの言語でも「こんなところにニャンコがいるぞ!」とおっしゃっていたのは間違いないでしょう (;^ω^)
3コメント
2016.11.24 07:08
2016.11.21 05:02
2016.11.21 02:19