旅にゃんこ特別編 ~ 【前編】有識者が語る「猫とのお散歩のすゝめ」① "旅にゃんこ" のきっかけ ~

愛する猫たちと散歩したり、旅ができることは、私たちはもちろん楽しいことだとおもっています。


でも、バギーに入ったり、ときにはハーネスをつけて外出することって、一般的に猫の視点から考えると良いことだといえるのでしょうか?


その答えを見つけるために、2回にわたって連載をしたいとおもいます。


今回の1回目の投稿では、私たちがどうして猫との旅を楽しむようになったのか、そしてその前後に猫たちにどういう変化があったのかについて、体験談を述べます。


そして次回の投稿で、国内外の獣医師や動物行動学者などの有識者の意見を参考に、一つの答えを導き出したいとおもいます。


◇ 私たちが猫と旅をはじめた "やむにやまれぬ" 理由

思い起こせば、私と家内が、だいきちやふくちゃんたちを連れ、本格的に「旅にゃんこ」をはじめたのは、2012年ごろのことでした。


そのころに撮影された記念すべき写真がこちらです。

(撮影:2012年8月 新潟県・越後妻有「大地の芸術祭」会場エリア内にて)


まだこのときは、ハーネスを付けて道を歩かせようとしても座り込んでしまうので、バギーに乗せてのお散歩だけでした。


写真のバギーの中には、ふくちゃんもいるのですが、だいきちの足元に怖がってうずくまったままです (;^ω^)


こんな風に猫たちと外出をするようになった理由は以下のとおりです。


◎ ペットホテルに預けると声がガラガラになる (;´・ω・)

だいきちは、2006年12月、雪降る北海道阿寒湖郊外の林道で、凍え死ぬ寸前で保護された猫です。

(撮影:2006年12月ごろ阿寒湖にて、だいきちの保護された直後の写真)


そのせいだったのか、極度に寂しがり屋さんな面を持っていました。

撮影:2007年ごろ阿寒湖にて)


昔から、私たちは旅が好きな夫婦でした。


ですから、どうしても旅の最中は窮屈なペットホテルに猫たちを長期間預けっぱなしにすることが増えました。


ところが、だいきちは、ペットホテルのケージの中でずっと鳴き続けるのです。


私たちが旅先から戻ってホテルへ引き取りに来たころには、鳴きすぎて喉を潰してしまい、まともに「にゃあ」とさえ鳴くことができなくなっている始末でした (+o+)


そんなだいきちのことを心配しながら旅をするなんて、つらくてなりませんでした。


◎ ペットシッターさんが来ると暴れて手が付けられない (。-`ω-)

そんなとき、ペットホテルはあきらめ、ペットシッターさんに預けてみようと考えました。


延べ4回、2人のペットシッターさんにお任せしてみたのですが、いずれも大失敗でした。


当時だいきちは、自身のテリトリーに侵入してくる他人を頑固として許さない性格だったのです。


そのため、ペットシッターさんが自宅に入ってくると暴れました。

(撮影:2011年10月初めてペットシッターさんと出会った瞬間のだいきちの表情:シッターさんから写メールで送られてきました。)


日々たくさんのネコにも接しており、扱いに慣れているはずのペットシッターさんでさえ、恐れをなして手がつけられないほどの暴れっぷりでした。


留守の家を守る番犬ならず「番猫」としてならば、だいきちは表彰されてもよい猫なのかもしれません。でも、ペットシッターさんの立場としては、だいきちに妨害されて仕事を完遂できないですし、ただ事ではありません。


最後は、結局ペットシッターさんがいるにもかかわらず、ケージの中に入れっぱなしにせざるを得なくなりました。

撮影:2012年4月ごろ、ペットシッターさんが私たちの自宅から送ってくださった写メールの写真。ふくちゃんは、だいきちとは反対に暴れたりしないのでケージの外にいます。)


やっぱりこれは他人任せにせず、私たちの旅に猫たちを同行させるのが最善だという結論になったのです。


ふくちゃんはある意味、だいきちの巻き添えです (;^ω^)


◇ その後の猫たちの変化

① 社交的になった

まず、だいきちがとても社交的になりました。

もともと北海道の原野で推定1年生きていた「野ネコ」でしたので、人見知りが激しく、特に男性に対しての攻撃が激しかったのです。


旅に出て、旅先でいろんな人に接触するうちに「人馴れ」したのだとおもいます。


② 物怖じしなくなった

これは特にふくちゃんのケースです。

(撮影:2010年12月新宿御苑で保護直後の様子)


彼女は、目に障害があり満足に見えぬまま、推定生後2ヶ月で我が家に保護されました。保護された場所は新宿御苑の敷地内に置き去りにされた段ボールの中です。


ふくちゃんは、まだ、このとき、たばこの箱ぐらいの大きさでした。


室内やベランダでは元気いっぱいのふくちゃんでした。でも、外は見知らぬ世界で、バギーに乗せても絶対外に顔を出すことはありませんでした。


(撮影:福井県 越前陶芸村)


でも、いまではお散歩はもちろん、猫以外の動物に出会ってもほとんど物怖じしませんし、ふくちゃんの変わりぶりには驚かされるばかりです。

(撮影:神奈川県 油壷マリンパーク)


【この投稿は次回「旅にゃんこ特別編 ~ 有識者が語る「猫とのお散歩のすゝめ」②」に続きます】

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2コメント

  • 1000 / 1000

  • ちらっしー

    2016.09.01 02:49

    @Seikoいつもコメントありがとうございます (^_-)-☆ たしかに、ふたりとも成ネコになってから、お散歩に連れ出すようになったのですが、見事に順応してくれました (#^.^#) 私たちに拾われたのも何かの運命なのでしょうが、これからも幸せに暮らしていけるように、ねこたちといっしょに勉強していきたいと思います!(^^)/ これからも本ブログをよろしくお願いいたします!(^^♪
  • Seiko

    2016.08.31 12:31

    ちらっしーさん そういう経緯があったのですね。 動物の順応性は凄いですね‼︎(*^^*) ちらっしーさん ご夫婦に 拾われた だいきち君とふくちゃんは 本当に今 幸せいっぱいでしょう♡♡ これからも 4人で 旅を楽しんでください♪(^ー^)ノ