旅にゃんこ屋久島編 ~ ヤクスギランドで紀元杉と出会う ~

本日は「ヤクスギランド」へ出かける日です。


安房から約16キロメートル、標高1,000~1,300メートルに広がる荒川地区の自然休養林です。面積は270.33ヘクタールの広大な森です。


ここには、縄文杉についで有名な、樹齢3,000年といわれる『紀元杉』があります。ねこ連れで堂々といける屋久杉であります。

このあたりは『ヤクザル(ヤクシマザル)』の生息地です。私たちも、道中、ヤクザルの親子が毛づくろいする姿を見かけました。

ヤクザルは、本州のニホンザルに比べるとやや小型で手足が黒く、体毛はやや長く太くまばらで、灰色を帯びています。

また、ほかにも『ヤクシカ』にも出会いました。ヤクシカも本州のシカに比べると小型です。上の写真では、白いお尻だけ見えていますね。それを、だいきちがじっと見つめています。


屋久島は、氷河期には九州本土と地続きだったそうです。シカやサルはこの頃に渡ってきたと考えられています。


途中、急カーブで細い道をゆっくり進みます。反対車線から大きな路線バスが時々来るので、慎重に運転します。


ヤクスギランドの資料館までは、宿泊先の安房地区から約40分ぐらいで到着。そこからさらに15分ほど車を進めます。

やっと、紀元杉にたどり着きました。標高は1,300メートル。やや肌寒い感じがします。

紀元杉のまわりには、木製のきれいな遊歩道が整備されていますので、キャットバギーでも十分見物できます。

紀元杉は、樹高19.5メートル、胸高周囲8.1メートル、推定樹齢3,000年といわれています。


屋久島には、縄文杉・大王杉・ウイルソン株(株のみ存在)など、巨大な杉が自生していますが、この荘厳さは決して引けはとりません。

ところで、紀元杉ヒノキ、ヤマグルマ、アセビ、ヤクシマシャクナゲ、ナナカマドなど約18種類の大きな『着生植物』が生えています(大きなものは“着生樹”と呼ばれています)。


寄生して杉の養分を奪っているのでは、と思われがちです。


ところが、着生している植物のほうが、こうした屋久杉よりも寿命が圧倒的に短いのです。


ですから、「大人の杉が、子供の樹木をかわいがっておんぶしてあげている」と私は考えました。


そう思ったとたん、なんて老獪で余裕のある杉なんだろうと思えてしまうのです。


生命の尊さと愛に心が打ちふるえた思いがしました。

ところで、最後になりましたが、上で記したように、ここでは大きくわけて3種類のスギに出会えましたよ (^w^) 

旅にゃんこ だいきち&ふくちゃん - The.Traveling.Cats

「トラベリングキャッツ」こと、旅にゃんこ「だいきち&ふくちゃん」の旅行記です。「イカロス出版」「マキノ出版」より写真集発売中。

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