このあたりは『ヤクザル(ヤクシマザル)』の生息地です。私たちも、道中、ヤクザルの親子が毛づくろいする姿を見かけました。
ヤクザルは、本州のニホンザルに比べるとやや小型で手足が黒く、体毛はやや長く太くまばらで、灰色を帯びています。
また、ほかにも『ヤクシカ』にも出会いました。ヤクシカも本州のシカに比べると小型です。上の写真では、白いお尻だけ見えていますね。それを、だいきちがじっと見つめています。
屋久島は、氷河期には九州本土と地続きだったそうです。シカやサルはこの頃に渡ってきたと考えられています。
途中、急カーブで細い道をゆっくり進みます。反対車線から大きな路線バスが時々来るので、慎重に運転します。
ヤクスギランドの資料館までは、宿泊先の安房地区から約40分ぐらいで到着。そこからさらに15分ほど車を進めます。
やっと、紀元杉にたどり着きました。標高は1,300メートル。やや肌寒い感じがします。
紀元杉のまわりには、木製のきれいな遊歩道が整備されていますので、キャットバギーでも十分見物できます。
紀元杉は、樹高19.5メートル、胸高周囲8.1メートル、推定樹齢3,000年といわれています。
屋久島には、縄文杉・大王杉・ウイルソン株(株のみ存在)など、巨大な杉が自生していますが、この荘厳さは決して引けはとりません。
ところで、紀元杉ヒノキ、ヤマグルマ、アセビ、ヤクシマシャクナゲ、ナナカマドなど約18種類の大きな『着生植物』が生えています(大きなものは“着生樹”と呼ばれています)。
寄生して杉の養分を奪っているのでは、と思われがちです。
ところが、着生している植物のほうが、こうした屋久杉よりも寿命が圧倒的に短いのです。
ですから、「大人の杉が、子供の樹木をかわいがっておんぶしてあげている」と私は考えました。
そう思ったとたん、なんて老獪で余裕のある杉なんだろうと思えてしまうのです。
生命の尊さと愛に心が打ちふるえた思いがしました。
ところで、最後になりましたが、上で記したように、ここでは大きくわけて3種類のスギに出会えましたよ (^w^)
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